この記事では以下のような疑問やお悩みに答えます。

投資をするために必要なものって何ですか?失敗したくないので大事なものがあったら教えてください

投資で儲けたいんだけど、資金は最初どのくらい必要か知りたいです
超低金利時代が長く続く日本。
「老後2,000万円問題」が話題になったこともあり、これからは預金より投資の時代と投資への関心が高まっています。
何を隠そう、この記事を書いている私も昨年から積立NISAによる投資信託を始めた「新米投資家」でございます。
さて、私は投資に関心を持ち始めてから、実際に投資をスタートさせるまでには2ヶ月ほどの期間がありました。
投資について勉強していたこともありますが、それ以上に
- 失敗して損をしたくない
- わずかな額とはいえ、一生懸命貯めた貯金を失いたくない
という気持ちが強く、はじめの一歩が踏み出せずにいたのが原因です。
当時の私のように
「投資に興味はあるけれど、不安が大きく実際に始める決断がまだできていない人」
は今現在も多くいるのではないかと思っています。
そこでこの記事では、投資に興味があるけれど失敗したときのことを考えると行動に移れないでいるあなたへ、投資を始めるにあたって必要なものを、行動に移す決断ができた私ジュンイチがご紹介します。
これらが用意できればこのような効果が期待できます。
あなたはこうなる
- 「損をしたくない」「失敗したくない」気持ちが良い意味で薄れ、希望に胸を躍らせて投資の道へ第一歩を踏み出せる
- 物理的・精神的余裕が生まれ、さまざまな場面で冷静に物事を判断できる
- 詐欺商法を見抜く目が養われ、大切な資産を悪の手から守れる
また、すぐ用意できないなら、投資を始める前に何をするべきかについてもお話します。
これらを用意せずに投資を始めたら成功しないのかと言ったらそうとは限らないでしょう。
しかし、万が一資産を失ったらあなたは100%後悔すると断言できます。
下手をしたらまともに生活できなくなる可能性があるからです。
そんなことになったら悔やんでも悔やみきれませんよね?
そうならないためにも、どうぞ最後までお付き合いください。
すぐ読みたいところへ飛べる目次
投資に必要なものとは?【投資に損失はつきものという心構え】

投資に必要なのは「投資に損失はつきものという心構え」です。
これが無いと「損するのは絶対やだ〜」となっていつまで経ってもはじめの一歩が踏み出せません。
なぜ資産を失う可能性をゼロにできないのか?
それは未来を予測することは誰にもできないからです。
予期せぬことが起こり得る以上、損をする可能性をゼロにできないのはある意味、当然ですよね。

それを言ったら元も子もないじゃん
まあ、確かにね
でも、これが理解できていないととても危険なんですよ


え?なんで?
これがわかっていないと危険な理由は騙されやすくなるからです。
「絶対損するのはいや~」となっているところに「100%安全!確実に儲かる投資あります!」とか言われたらどうなりますか?
「え?ホントに?教えて~」となりかねませんよね。
「投資に損失はつきもの」とわかっていればこんな勧誘は完全に詐欺と気づくのですが、詐欺被害はなくならないのが現実。
つまり、わかっていない人はたくさんいるってことなんです。
同じ財産を失うにしてもだまし取られるのは投資に失敗するよりはるかにダメージが大きいです。
再三言いますが、投資に損はつきもの。
ですから「絶対損しない」といった虫のいい話はすべて詐欺と思って騙されないようにしてください。
じゃあ、投資ってやっぱり危ないんじゃない?と思うのはちょっと早計。
確かに、投資に損はつきものですが、やり方次第で損をする可能性は限りなくゼロに近づけることができます。
実際、私が積立NISAを始めたのは
- 投資先をしっかり選ぶ(インデックスファンドに投資)
- 長い期間を見据えて投資(運用益非課税期間の20年をフル活用)
- 毎月、定額をコツコツ積み立てて運用
この3つを実践すれば20年後に損をしている可能性は限りなくゼロに近いという過去のデータを根拠にしているからです。
このように過去の実績など信憑性の高い情報を根拠に損する可能性はあるけれど、利益を得る可能性の方が圧倒的に高い投資方法がわかれば安心して投資を始められますよね。

それならジュンイチさんがやってる積立NISAのやり方を参考にすれば大丈夫だね。資金もあるしさっそく始めようっと
確認なんだけど、その資金って仮に失っても生活に支障はないお金だよね?


えっ!?得する可能性が圧倒的に高いならそんなこと気にしなくても良くない?
いやいや、その考え方はちょっと…

投資には資金、つまりお金が必要なのですが、そのお金には「投資して良いもの」と「投資してはいけないもの」があるのをご存知ですか?
次では「投資に必要な、投資して良いお金」についてお話します。
投資に必要な資金とは?【余剰資金】

投資に必要な資金は「余剰資金」です。
お金はお金でも余剰、つまり「余ったお金」じゃないと投資に使ってはいけません。

急にそう言われても…
そもそも「余ったお金」ってどんなお金なの?
確かにイメージしづらいかもしれないので、詳しくお話しますね

余剰資金って何?【当面使う予定がないお金】
私たちはお給料や報酬として得たお金から毎日の生活に必要なものを買ったりサービスを受けたりします。
また、近い将来に使うことがわかっているお金(子供の学費など)をそのときに備えて蓄えたりします。
これらの「生活に必要なお金」「近い将来に必要になるお金」を生活資金といいます。
それに対して、余剰資金とは生活資金以外のお金を指します。
極端な話、余剰資金は生活に必要なお金ではありませんから1円もなくても生きてはいけます。
また、あったとしても当面使う予定がないお金です。
つまり余剰資金で投資をすれば
- 仮に投資に失敗して失っても生活に支障はあまりない
- 損失リスクが小さい方法で運用すれば家や銀行などにただ置いておくより資産が増える可能性が高い
と言えます。
なので、余剰資金は投資に使って良いお金ということができるのです。

なるほど
余剰資金の意味はわかったけど、じゃ実際にいくらぐらいその余剰資金を用意する必要があるの?
これくらい用意して、というのは特にないです
というか、金額より大事なことがあるのでそちらも説明しますね

大事なのは金額の大小ではない【リスクをどこまで許容できるか】
投資に使って良いお金は余剰資金であることはわかりました。
次は具体的にどのくらい資金を用意すれば良いのか、という話になりがちなのですが、実はそれよりももっと大事なことがあります。
それは「投資で大事なのは金額よりもリスクをどこまで許容できるか」という点です。
理由は許容できない額の資産を失ったら残るのは後悔だけになってしまうからです。
例えば、あなたが500万円の余剰資金を持っているとします。
つまり、500万円までは自由に投資ができるわけですが、実際に投資に回して良い金額は失っても許せる範囲内にしないといけません。

大丈夫。貯金は他にもあるし、利益を出したいので
このようにあなたが思うならこの500万円を全額投資すべきです。
投資額は大きければ大きいほど利益も大きくなって返ってくるからです。

いやいや、500万溶けるとか冗談じゃないよ
どんなに我慢しても50万が限界だよ
このように思うのなら、500万円の余剰資金を持っていようとも投資に回して良いお金は50万円までにしないといけません。
50万を超える損失が受け入れられないのなら当然ですよね。
投資する資金で大事なのは金額ではなく、損失というリスクをどこまで許容できるかであることを頭に入れておいてください。
余剰資金がない場合、どうしたら良い?【始めるべきは投資ではなく貯金】

収入と支出をよく確認したら余剰資金が今の私にはないとわかったんだけど、こういう場合はどうしたら良いの?
もし、あなたがこの状態なら今あなたが始めるべきことは貯金です。投資ではありません。
貯金をして余剰資金を確保することを当面の目標にしましょう。

貯金かぁ…苦手なのよねぇ…
お給料もそんなに多くないし…
やり方によっては収入に関係なく貯金ができるかもしれませんよ

どうすればお金は貯まる?【収入を増やす、支出を減らす】
貯金をするには以下の2つの方法があります。
- 収入を増やす
- 支出(特に生活資金)を減らす
おすすめするのは②です。
理由は支出を減らすことは自分だけでできて、やれば確実に成果が出るからです。
特に毎月の生活資金の内訳を見直して減らす(=節約)ことができれば、あとはその生活を継続するだけでどんどん貯金ができる計算になります。
貯金したお金は余剰資金となりますから、あとは自分でリスクの許容範囲を決めればそれが投資に回せるお金となります。

なるほど…
具体的に節約ってどんなことをすると良いのかな?
お金に関するおすすめの本がありますのでまずは読んでみませんか?

具体的なお金の貯め方については、「本当の自由を手に入れる お金の大学」という本に書かれているやり方がおすすめです。
ちょっと厚手の一冊なのですが図解や表、吹き出し表現が多く使われており楽しみながらスラスラ読める構成になっています。
最初から最後まで熟読するも良し、必要に応じて辞書のような使い方を繰り返して理解を深めるも良しと使い勝手も抜群。
これ一冊でお金に関する知識は万全と言えるくらいまで理解が深まりますよ。
投資に必要なもののまとめ【損失はつきものだからリスクの許容範囲を決めて余剰資金でやろう】

長くなったので改めてまとめます。
投資に必要なのは
- 投資に損失はつきものという心構え
- ・どんな投資も損失を出す可能性はあることを理解しないとはじめの一歩を踏み出せない
・損をする可能性はあるけれど、利益を得る可能性の方が圧倒的に高い方法で投資をすれば良いだけのこと
・この考えがしっかりわかっていないと詐欺商法に引っかかりやすくなる - 余剰資金
- ・余剰資金ではないお金=生活資金は失ったら生活に支障が出るお金なので投資に使ってはダメ
・投資して良い資金は金額の大小ではなく、損失というリスクを許容できる範囲で決める
・余剰資金がないなら、始めるべきことは投資ではなく貯金
・貯金をする方法の基本は収入を増やすか支出を減らすか
・支出を減らすことは自分だけでできて確実に効果が出るのでおすすめ
この2つを準備できれば、過剰にリスクをおそれることなく物理的・精神的余裕を持って投資をすることができます。
投資はメンタルがとても大事と言われています。
始める時点でゆとりはあってありすぎということはありません。
しっかり準備をして地に足がついた状態で資産運用をしていきましょう。
今回の記事は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。