
力がなくても重いものを持ち上げることができる方法ってありますか?年末の大掃除で整理した荷物を運ぶの大変だったので。

彼女の家の引っ越しを手伝うことになりました。荷物をヒョイヒョイ運んでご両親にいいとこ見せたいんだけど疲れない荷物の運び方とかないかな。
この記事ではこのような疑問やお悩みに答えます。
引っ越し、大掃除、買い出しの荷物持ち…
こんな場面で普段触る機会が少ない重い荷物を運ぶとすごく疲れたり筋肉痛になったりしますよね。
そこで、今回はトラックドライバーとして20年以上にわたりさまざまな荷物を運んでいる私ジュンイチが
「身体を痛めず、なるべく力を使わずに重いものを持ち上げる方法」
をご紹介します。
この方法を知っておくと
あなたはこうなる
- 確実に今より重いものを、力を使わずに持ち上げることができる
- 持ち上げたときに身体を痛めるリスクを大幅に軽減できる
- 引っ越しや大掃除で大活躍!「頼りになるひと」と一目置かれる
ようになります。
とても簡単ですぐに実践でき、費用もさほどかかりません。
知っておいて損どころか得しかないこの方法。
ぜひ、最後までご覧になってマスターしちゃってください。
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重いものをラクに持ち上げる方法【4ステップでご紹介】

早速、本題である重いものを身体を痛めずラクに持ち上げる方法をわかりやすく4ステップでご紹介します。
今まであなたがやっていた持ち上げ方と比べ、違うようなら騙されたと思って一度実際にやってみてください。
慣れない動きにはじめは違和感を感じるかもしれませんが、身体への負担は軽くなっているはずです。
1.しゃがむ
重いものを持ち上げるときは、必ず荷物を正面にしてしゃがんでください。

逆に、脚を伸ばしたまま、かがんで腕の力で持ち上げようとはしないでください。
腕を痛める原因になります。
2.背筋を伸ばす
しゃがんだら次は背筋をピンと伸ばしてください。
胸を張ると自然と背筋が伸びやすいです。

逆に猫背の状態から持つのは危険です。
普段から猫背気味の方は特に意識してください。
3.荷物は胸元に近づける
荷物は胸元に引き寄せる感じで身体の正面で持ちます。


しゃがんで背筋を伸ばした状態のまま、重さを確かめながら引き寄せます。
4.脚の力を使う
立ち上がるときは両脚の力でしっかり踏ん張って立ち上がります。
上半身は特に何もしません。
背筋を伸ばし、荷物を身体に近づけた状態のまま、真上に立ち上がるつもりでゆっくり立ってみましょう。
重いものを持ち上げるときの持ち方【すぐ使える3つのコツ】

正しい姿勢で持ち上げるとそれだけでかなりラクに持ち上げられるようになります。
ですが万全を期して、さらにラクに持ち上げるためのコツを3つご紹介します。
1.ゴム手袋(軍手)を使う
荷扱い時は必ずゴム手袋(軍手)をしましょう。
荷物と聞いてまず思い浮かべるのがダンボール箱。
このダンボール箱を素手で持って「重い~」と悲鳴をあげながら運ぶ人をよく見かけます。
これは無理もない話です。
だってダンボールってとてもすべりますから。
すべる状態では身体に余計な力ばかり入ってしまいすぐに疲れてしまいます。
ゴム手袋を使ってしっかり掴めるようにすれば、小さな力で持ち上げられるようになります。
また、ゴム手袋には手を保護する働きもあります。
ダンボールは思いのほか指を切ったり爪をひっかけたりするもの。
ネイルのお手入れをしっかりしている女性はダンボール箱を持って爪が割れたなんてことになったら悲しいですよね。
これはコツ以前の話なのですが、結構見かける光景なのでこの機会に「荷物を運ぶときはゴム手袋」を習慣化しちゃいましょう。
私は仕事柄、いろいろなタイプの軍手を試しましたが、今は「背抜き手袋」と言われるものに落ち着いています。
薄手で柔らかいのですが、グリップ力が強いゴム張りで、しっかり手を保護してくれます。
価格も極端に高いものではありませんので、家にひとつ置いておくといざというときに助かりますよ。
2.対角に持つ
手で掴む場所は対角にあるところを持ちましょう。
ダンボール箱なら「右上奧と左下手前」といった感じです。

利き手の関係もありますので、上下左右は自分で一番しっくりくる場所を対角で持つようにしましょう。
こうすることで、荷物の負荷を分散させるとともにバランス良く持つことができます。
3.軽いものの上に重いものを乗せる
一度に2つの箱を持ち上げたいとき、あなたはどうやって持ち上げますか?
箱がつぶれないようにと「重いものが下、軽いものを上」にして持ち上げようとするのではないでしょうか。
しかし、あえて軽いものの上に重いものを乗せて下から一緒に持ち上げてみてください。

するとどうでしょう。
重いものを下にしたときより軽々と持ち上がりませんか?
上下を入れ替えただけでなぜこんなに変わるのか?
これは全体の重心の位置が高くなるからです。
物体を持ち上げたとき、重心が自分のへそより高い位置にあると軽く感じると言われます。
ですので、重い箱の底がへその少し上にくるように持ってみましょう。
ただし、重心が高くなるとバランスを崩しやすくなりますので、フラついて落とさないように注意してください。
また、当然ですが下の箱が上の箱の重さに耐えられなければ、この方法は使えません。
重いものを持ち上げるときの注意点

重いものを持ち上げるとき、大事なのは力ではなく姿勢と持ち方です。
あなたが仮に普段から身体を鍛えていて腕力に自信があったとしても、力に任せて持ち上げようとしてはいけません。
腕の力だけで持ち上げようとすると荷物の重みがすべて腕にかかり、腕はもちろんのこと、背中や腰など身体のあらゆる箇所を痛める原因となります。
その一方で、正しい姿勢と持ち方で持ち上げれば、さほど力を必要とせず重いものを持ち上げることができます。
これは荷物の重さを身体のいろいろな箇所に分散し、負荷を軽くしてから持ち上げるからです。
その方法が上記で解説した方法です。
「姿勢と持ち方」を意識しながら持っていただくと、身体への負担は格段に軽くなっているはずですよ。
重いものを持ち上げる方法のまとめ【大事なのは姿勢と持ち方】

改めて重いものを持ち上げる方法を流れに沿っておさらいします。
- ゴム手袋を着用【素手はケガのもと】
- 持ち上げるものを正面にしてしゃがむ【身体への負荷を均等にするため】
- 対角の位置を持つ【上下左右は持ちやすい持ち方で】
- 背筋を伸ばす【胸を張る感じで】
- 荷物は胸元近くへ【これができない場合は無理はしない】
- 脚の力を使って立ち上がる【前にかがまず、真上に立つ感じで】
- (おまけ)2つの荷物を一度に持ちたい場合、箱が丈夫そうなら軽い箱の上に重い箱を乗せて一緒に持ち上げてみる
となります。
あとはやってみてナンボなので、無理のない重さのもので何度も繰り返し持ち上げて身体に覚えさせましょう。
この方法をマスターしたら、あなたは「気は優しくて力持ち」になっているはずです。
今回の記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。